効率的にインプットをするには
はじめに
会計士試験では、膨大な量のインプット講義があります。短期で合格をするには、それらをいかに効率よくさばき、吸収するかが大事になります。
ポイント①:ライブ講義ではなく動画で受講する
理由①「休憩/雑談時間が短縮される & 倍速で聴ける」ため
ライブ授業では、休憩時間や効率的学習には不要な、雑談部分が入ってしまいます。また、予備校の授業は色々な年齢層・会計の学習歴の人を想定して行われるため、先生の喋るスピードは、かなりゆっくりです。そのため、動画を1.5~2倍速で聞き、不要な休憩時間を飛ばすことで、3時間の授業を1.5時間から2時間で受講し、空いた時間を復習に充てることができます。
理由②「自分のペースに合わせて受講、復習できる」ため
動画の場合、場所と時間に拘束されないため、自分のペースに合わせて学習できます。また、学習が進んでいくと、当然に疑問に思うことがあると思うのですが、動画の場合、何度もその該当部分だけ視聴し直すことができます。
理由③「友達をつくらないようにする」ため
受験は、孤独な戦いのため、一緒に高め合える仲間がいると、心が落ち着く部分もあると思います。しかし、1年程度の短期合格を目指すのならば、友達は作らないことをお勧めします。ライブ授業で毎日顔を合わせれば、当然友達ができるようになると思いますが、休憩時間の雑談、帰宅後のライン等、チリも積もれば、大きな時間が取られることになってしまいます。
ポイント②:細かく予定を立てすぎない。粗く立てる
理由①「予定を立てることに時間を使いすぎる」ため
一年間という短期間に、全学習範囲をどう詰め込んで学習しようか?と考えて、日々の計画にブレークダウンしていくと、どうしても1日のスケジュールがタイトになり、どう調整しようかと頭を悩ませることになります。計画を立てることは手段であって、目的はなるべく早く受験範囲を理解し、アウトプットできるようになることです。そのため、計画はラフに、立てましょう。
理由②「達成できなかった時に、リスケジューリングが大変になる」ため
理由①でも記載したように、細かくスケジュールを立てると、達成できない可能性は高まります。すると達成できないときに予定がずれ込む可能性が高くなり、リスケジュールに時間を費やすことになってしまうので、やめましょう。
ポイント③:直前期まで、ノートを作らない
理由①「範囲が膨大すぎるため、そもそも困難」なため
会計士試験は、試験範囲が膨大です。そのため、わかりやすくまとめようとするとめちゃくちゃ時間がかかります。
理由②「すでに、効果的効率的に学習ができるようにテキストがつくられている」ため
全てをテキストで完結させ、書き込みをすることで、「テキストを」自分のノートにしましょう。しかし、直前期は、「暗記の期間」に突入するため、覚えていない部分や不安な部分だけを書き出してノートにし、何度も見返すことは、暗記において効果的です。
ポイント④:基礎問題集をやりすぎない
理由①「試験に出ない」ため
基礎問題集は、当然ながら試験に出ません。基礎すぎるからです。また、試験では重要度が低い論点も網羅されています。「基礎」だからといって全てをできるようになろうと、何度も何度も回す必要はありません。一度周し、論点を理解し、むしろ演習期での、本試験に傾向が近い答練を中心に何度も回すべきです。
理由②「一つの論点を理解するには時間がかかる」ため
全体像を理解するには時間がかかります。そのため、学習を始めた時点ではわからないことでも、何日か経って学習が進んでくると、急にピンときてわかるようになることもあります。例えば、100m地点がゴールだとして、100日かけて走ろうとする場合、普通に考えると、1日で1m進もうと思いますよね。でも、学習においては、頑張って走っても、等間隔で進めないときがあります。10日走り続けて10日目で10mに達していなくても、ずっと走り続けていれば、20日目に急に30m地点に達することがあります。基礎問題が学習初期に完璧にできなくても、何度も回す必要はありません。ある程度の段階で次のステップで進んでいきましょう。学習が進んだときに、ふと振り返ると、基礎問題がすごく簡単に思えることがあるはずです。