1年で受かる!公認会計士試験

1. 公認会計士の試験は、1年で合格が可能

 

 

公認会計士の試験は、1年強からの、短期合格が可能です。
 
一般的に受験勉強時間は3000-5000時間と言われており、大手予備校のカリキュラムは2-3年のコースで組まれることが多いです。しかし、試験を知り自分のクセを知り効率よく学習をすれば、短期でも十分合格可能です。1年で短答式に合格し、三ヶ月後に論文式試験を受験しました(論文試験は結果待ち)。
 

f:id:j-cpa:20190924133858j:plain

先日届いた合格証明書(個人情報部分を消したもの)
 
長い時間をかけ、自分の中で消化することも、確かに良い側面はあります。しかし、「会計士の勉強をすること」はみなさんの目的ではないはずです。会計士として働くにしても、資格や知識を活かし分野で働くにしても、資格取得や受験勉強は「スタートラインに立つため」の投資ですよね。
 
これを読まれるみなさんの多くが、20歳を過ぎた方々と思います。100年の人生のうち、80年間をアクティブに過ごすとして、残りの60年弱です。3/60年間も、勉強に費やしたいでしょうか?取られるのは物理的な時間だけではありません。勉強しなければ・・・や、家族に負担をかけてしまってるな・・・といった精神的プレッシャーが常に付きまといます。だからこそ、効率よく学習し、短期合格を目指しませんか?
 

2. 目的を明確にしよう

さらに、1年とはいえ、集中して勉強する必要がある試験であることは確かです。そのため、受験を検討される方は、そもそも会計士の資格や勉強が自分に必要なのか?を考えることを強くオススメします。事実として、「独占業務としての会計士の監査業務」はAIにより代替されるという未来が予想されています。また、会計士としての収入は日本のサラリーマンの平均年収よりも高いですが、監査法人にて独占業務に従事するのでは、非常に高い報酬を得ることは難しいため、「高収入だから」という理由だけでは理想の未来にはならないかもしれません。
 
なぜ会計士の勉強をするのか?資格が必要なのか?受かった後はどのように生きるのか?をまず考えましょう。その上で、資格試験の勉強が目的達成のために必要なプロセスと思われるのならば、その先に目指す世界のスタートラインにより早く到達するために、早く受験勉強を終わらせませんか?
 

3. 短期間合格に必要なこと

 
短期間合格には
【なぜ受けるのかの目的を持ち】
【自分に合った学習方法で】
【より効率的に吸収・忘却を少なくする】ことが一番大事です。
このブログでは、筆者の取った方法と、自分にあった学習方法の見つけ方について書いていきます。
 
それでは、受験勉強頑張っていきましょう!よろしくお願いいたします。
 
筆者より

効率的にインプットをするには

はじめに

会計士試験では、膨大な量のインプット講義があります。短期で合格をするには、それらをいかに効率よくさばき、吸収するかが大事になります。 
 

  

ポイント①:ライブ講義ではなく動画で受講する 

理由①「休憩/雑談時間が短縮される & 倍速で聴ける」ため

ライブ授業では、休憩時間や効率的学習には不要な、雑談部分が入ってしまいます。また、予備校の授業は色々な年齢層・会計の学習歴の人を想定して行われるため、先生の喋るスピードは、かなりゆっくりです。そのため、動画を1.5~2倍速で聞き、不要な休憩時間を飛ばすことで、3時間の授業を1.5時間から2時間で受講し、空いた時間を復習に充てることができます。

理由②「自分のペースに合わせて受講、復習できる」ため

動画の場合、場所と時間に拘束されないため、自分のペースに合わせて学習できます。また、学習が進んでいくと、当然に疑問に思うことがあると思うのですが、動画の場合、何度もその該当部分だけ視聴し直すことができます。

理由③「友達をつくらないようにする」ため

受験は、孤独な戦いのため、一緒に高め合える仲間がいると、心が落ち着く部分もあると思います。しかし、1年程度の短期合格を目指すのならば、友達は作らないことをお勧めします。ライブ授業で毎日顔を合わせれば、当然友達ができるようになると思いますが、休憩時間の雑談、帰宅後のライン等、チリも積もれば、大きな時間が取られることになってしまいます。
 

ポイント②:細かく予定を立てすぎない。粗く立てる 

理由①「予定を立てることに時間を使いすぎる」ため

一年間という短期間に、全学習範囲をどう詰め込んで学習しようか?と考えて、日々の計画にブレークダウンしていくと、どうしても1日のスケジュールがタイトになり、どう調整しようかと頭を悩ませることになります。計画を立てることは手段であって、目的はなるべく早く受験範囲を理解し、アウトプットできるようになることです。そのため、計画はラフに、立てましょう。

理由②「達成できなかった時に、リスケジューリングが大変になる」ため

理由①でも記載したように、細かくスケジュールを立てると、達成できない可能性は高まります。すると達成できないときに予定がずれ込む可能性が高くなり、リスケジュールに時間を費やすことになってしまうので、やめましょう。
 

ポイント③:直前期まで、ノートを作らない 

理由①「範囲が膨大すぎるため、そもそも困難」なため

会計士試験は、試験範囲が膨大です。そのため、わかりやすくまとめようとするとめちゃくちゃ時間がかかります。 

理由②「すでに、効果的効率的に学習ができるようにテキストがつくられている」ため

全てをテキストで完結させ、書き込みをすることで、「テキストを」自分のノートにしましょう。しかし、直前期は、「暗記の期間」に突入するため、覚えていない部分や不安な部分だけを書き出してノートにし、何度も見返すことは、暗記において効果的です。
 

ポイント④:基礎問題集をやりすぎない 

理由①「試験に出ない」ため

基礎問題集は、当然ながら試験に出ません。基礎すぎるからです。また、試験では重要度が低い論点も網羅されています。「基礎」だからといって全てをできるようになろうと、何度も何度も回す必要はありません。一度周し、論点を理解し、むしろ演習期での、本試験に傾向が近い答練を中心に何度も回すべきです。

理由②「一つの論点を理解するには時間がかかる」ため

全体像を理解するには時間がかかります。そのため、学習を始めた時点ではわからないことでも、何日か経って学習が進んでくると、急にピンときてわかるようになることもあります。例えば、100m地点がゴールだとして、100日かけて走ろうとする場合、普通に考えると、1日で1m進もうと思いますよね。でも、学習においては、頑張って走っても、等間隔で進めないときがあります。10日走り続けて10日目で10mに達していなくても、ずっと走り続けていれば、20日目に急に30m地点に達することがあります。基礎問題が学習初期に完璧にできなくても、何度も回す必要はありません。ある程度の段階で次のステップで進んでいきましょう。学習が進んだときに、ふと振り返ると、基礎問題がすごく簡単に思えることがあるはずです。

一問一答:勉強時間や合格率

 

公認会計士資格とは?

▶︎監査業務が行える唯一の国家資格です。

 

いつ試験があるの?

▶︎短答式試験(1次試験)は5月と12月に、論文式試験(2次試験)は8月に実施されます。短答式試験に合格した者は、その後2年間は短答式試験が免除されます。

つまり、X1年の12月短答またはX2の5月短答に合格→X2年、X3年、X4年論文式試験が受けられます。
論文式試験に合格すれば、資格保有者となります。
 

合格者数と率は?

▶︎2017年は1,231人が合格しました。 一発合格の合格率は10%程度と言われています。
 

就職先は?

▶︎就職先としては、大手監査法人(EY、PwC、Deloitte、KPMG)が最も多く、その他の監査法人、会計事務所、コンサル、投資銀行、事業会社の経理や経営企画部門の選択肢もあります。
 

どれくらい勉強をするのか?

▶︎3000-5000時間と言われています。大手予備校のカリキュラムは2-3年のコースで組まれていることが多いです。しかし、効率よく学習をすれば、1年強での合格も可能です。実際に筆者は、1年で短答式に合格しています。短期間合格には【受験の目的を意識し】【自分に合った学習方法で】【より効率的に吸収し、忘却をなるべく少なくする】ことが一番大事です。このブログでは、筆者の取った方法と、自分にあった学習方法の見つけ方について書いていきます。
 

働きながらは可能か?

▶︎私は学生という身分で受験したため、非常に時間の取りやすい状況にあったため、1年間で集中して勉強することができました。しかし、振り返って一年間の勉強時間を見ると、短答試験まで2600時間・1日平均7時間でした。さらに、2ヶ月ほどダラダラと過ごしてしまったことを考えると、効率を徹底させれば、短答試験まで2200時間1日6時間に短縮できるかと思います。もちろん、従事していらっしゃる仕事の拘束時間にもよりますが、短期決戦も不可能ではないと思います。
また、短答式試験に合格した者は、その後2年間は短答式試験が免除されるほか、論文式試験は、科目合格制があり、合格した科目については2年間免除が受けられるため、一旦短答試験を切り抜ければ、心身ともに余裕を持ち取り組めると思います。

 

予備校に通ったほうがいいのか? 

▶︎通うことを強くオススメします。理由は、
・試験範囲の重要度と難易度を鑑みて、勉強の指針を教えてくれるから
・いつでも質問できる先生がいるから
・試験範囲や会計基準等の改定に即座に対応し、テキストを編成してくれるから
です。
 
学費はどこもだいたい60万円強かかりますが、資格試験という性質を踏まえ、テキストや学習順番を「考え選ぶこと」よりも、「試験内容を学習すること」に時間と脳みそを使うことをおすすめします。
 
 

(ソース:『日本公認会計士協会』 https://jicpa.or.jp/cpainfo/applicant/examination/, 閲覧日: 2019/09/23)